TSマークって何？

TSマークとは

TSマークとは、「TRAFFIC　SAFETY」（交通安全）の頭文字をとったもので、自転車安全整備店の自転車安全整備士が、自転車の点検・整備を行い、その自転車が道路交通法例等に定める安全な普通自転車であることを確認したときに、その証として貼付されるものです。これは、公益財団法人日本交通管理技術協会が実施する自転車安全整備制度によるものです。
自転車には、自動車でいうところの車検制度はありませんが、自転車の定期的な点検・整備を促進して、自転車の安全な利用と、自転車事故の防止に寄与するとともに、万が一事故に遭った場合の被害者救済に資するために設置された制度で、自転車の車検のような側面があります。
TSマークには、青色TSマーク（第一種TSマーク）と赤色TSマーク（第二種TSマーク）の2種類があり、いずれのマークを貼付しているかによって、後述の付帯保険の補償額が異なります。

TSマーク付帯保険とは

TSマーク付帯保険とは、その名のとおり、TSマークに付帯された保険で、保険の内容としては、（１）自転車搭乗者が交通事故によって怪我や死亡した場合に適用される傷害保険、（２）自転車搭乗者が第三者を死亡または重度後遺障害を負わせた場合に適用される賠償責任補償保険の２つがセットになっています。補償内容は、以下のとおり、青色TSマークと赤色TSマークで異なります（金額としてはかなり低額ですが、最低限の補償を確保するものといえます）。

（１）傷害保険
TSマークが貼付されている自転車の搭乗者自身が、交通事故によって事故の日から180日以内に入院、死亡又は重度後遺障害を負った場合、以下の金額が一律に支払われます。

（２）賠償責任補償保険
TSマークが貼付されている自転車搭乗者が第三者に死亡又は重度後遺障害を負わせたことにより、法律上の損害賠償責任を負った場合に、以下の金額が一律に支払われます。